iot機器のセキュリティ機能一覧と具体例について解説

車の自動運転や家電製品の遠隔操作など私たちの生活に身近となってきたiotは、AI技術の飛躍的進化と共に各業界から熱い注目を集めるようになってきました。「iot機器を導入したい」「iot製品を開発したい」と思ったとき、やはり一番気になるのはセキュリティでしょう。そこでこの記事では、iotセキュリティの必要性について、一般的なiotセキュリティ機器に搭載されている機能一覧およびiotセキュリティ対策例について解説します。

目次

iotセキュリティの必要性

iotセキュリティとは、iotと呼ばれるインターネットに直接接続された機器の保護・安全を図るための対策のことです。iot機器の身近な例としては、スマート家電や人感センサーの照明、自動で室温管理をするサーモスタットなどが挙げられます。
iot機器はインターネットを活用してサービスを提供するという性質があるため、プライバシーにかかわる情報をやり取りすることも少なくありません。例えばセキュリティカメラに録画された映像は、外部にもれてはいけない情報の一つです。しかし、セキュリティ面が安全でないと回線の途中で情報を盗み取られる、データを加工される、またはネットワーク通信の相手が正しくないというような状況が発生する恐れがあります。適切なiotセキュリティ対策を行っていないと、サイバー攻撃の脅威に常にさらされていると言っても過言ではないでしょう。
iot機器の進化と共にテクノロジーは日夜成長を続け、同時にサイバー攻撃の手段やツールも急速に拡大してきました。サイバー攻撃の手法は数秒単位で生み出されていると言われるほど膨大に増え始めています。サイバー攻撃の脅威を念頭に置き、改めてiot機器のセキュリティに関する重要性を認識する必要があるでしょう。

iotセキュリティ機器の主な機能

iotセキュリティ機器の多くは、基本機能として主に以下のようなセキュリティ機能が搭載されています。一覧として紹介するので是非参考にしてください。

資産管理機能

ほとんどのiotセキュリティ機器には資産管理機能が搭載されています。資産管理機能とはネットワークに接続されたiot機器の記録を管理することです。具体的には、必要ないと判断されたデバイスの切断や新規デバイスの追加、アクセスの制限などがあります。

継続的に監視する機能

iotセキュリティ機器には、継続的にリアルタイムの状況を監視する機能が搭載されています。異常が発生したときには常に検知でき、さらに検知と同時に修復を行う機器も多いです。インシデントが発生したときにはその場でiotデバイスを調査し、併せて問題解決につながるツールを提供します。

応答を自動化する機能

iotセキュリティ機器には、応答を自動化する機能が搭載されています。サイバー攻撃の脅威といわれている「マルウェア」などによる感染やフィッシング攻撃、クロスサイトスクリプティング、または偶発的に発生した誤用などを自動で的確に解決する機能です。

iotを脅威から分離する機能

iotセキュリティ機器には、iotデバイスを脅威から分離する機能もあります。具体的には、マルウェアなどの脅威を発見した場合、もしくは感染した場合にネットワークを制限し、インシデント解決に至るまでインターネットからiot機器を分離する機能です。

iotセキュリティの対策例

2017年9月には、マルウェア「mirai」によるiot機器を狙った史上最大規模のサイバー攻撃・DDoS攻撃が引き起こされました。今後もさらに増え続けるであろうと予想されているサイバー攻撃からiot機器を守るために各企業が行っているセキュリティ対策の具体例として2点紹介します。

自社によるセキュリティ機能の把握

iotセキュリティ機器にはセキュリティカメラや自動車、医療機器などがあり、企業や業種によって導入している機器はさまざまです。それぞれの企業が導入しているiotセキュリティ機器がどのような機能を搭載しているかを自社で把握することに尽力している企業が見られます。
オンラインショッピングを行っていた企業がサイバー攻撃により個人情報が流出したというケースなど、サイバー攻撃に合った被害事例は年々増加してきました。そのため、iotセキュリティ機器の機能を自社で把握することにより、緊急時でも適切にセキュリティ機能を活用することが重要性を増してきているのです。中には、自社によるiotセキュリティ機器機能の把握が困難であるために、iot製品を洗い出す製品の導入や専門家に依頼している企業も存在します。

iot製品管理の常態化

iotセキュリティ対策の一環として、iot製品管理を常態化している企業も多いです。サイバー攻撃や不正アクセスを行うものはiot機器の脆弱性を狙っているということを考慮して、導入しているソフトのアップデートや各種デバイスの更新を常態化することを心掛けています。iot機器を常に最新の状態にすることで、機能がバージョンアップするだけではなくセキュリティ面の向上も期待できるためです。

iot機器にはセキュリティ対策が必須

iot機器の進化と共に、マルウェアなどのサイバー攻撃を念頭に置いた対策も必須となりました。膨大な情報が行き交っているネットワークを利用するサービスだからこそ、セキュリティ対策の重要性は非常に高いです。iot機器を導入するときは必ずセキュリティ対策を取り入れ、それぞれのデバイスに合った適切な商品を活用するようにしましょう。

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