IoT開発に必要な言語3選!

IoTとはInternet of Things(モノのインターネット)の略です。物に通信機能がついていて、物とインターネットを接続し連携して操作することができる技術のことをいいます。テレビやエアコンなど、身の回りのものをインターネットと繋げることでどこからでも操作が可能となり、データの連携もできるようになりました。
今、注目のIoT製品を開発するには、どのようなプログラミング言語が必要なのでしょうか。IoT開発に必要な言語3つを紹介します。

目次

IoT開発に必要なもの

IoT製品の需要が高まる中で、IoTを開発できるエンジニアが求められています。IoT開発をするには様々な知識が必要です。組み込み系の知識やネットワークの知識、セキュリティの知識、AIの知識など、必要な知識は多岐にわたります。さらにIoTエンジニアとして必要なのがプログラミング言語です。プログラミング言語とはコンピュータに命令するときに使われる特有の言語で、マイナーなものも合わせると200種類以上の言語があると言われています。

OSや何を作るかによって使用する言語は変わってきますが、IoT開発でよく使用される言語は主に3つあります。C言語、Python、Javaです。プログラミング言語の祖ともいわれるC言語。機械学習を得意とするPython。多くの分野で開発言語として使われるJava。それぞれの言語の特徴やIoT開発にどのように使われているかを解説していきます。

コア部分を担当するC言語

C言語とは古くからあるプログラミング言語で知名度の高い言語です。汎用性が高く、IoTはもちろん様々な開発現場で使用されています。低級言語と呼ばれることもあり、現代的なプログラミング言語と比較しコードが煩雑になります。さらに、C言語を使って開発する際にはコンピュータのハード部分を意識しながらプログラミングする必要があります。そのため初心者向けとはいえない言語ですが、C言語を学ぶことによってOSやプログラミング言語の仕組みについて理解することができます。

C言語には、他の言語と比べて処理速度が速いというメリットがあります。なぜならC言語ではプログラミングした処理のみを行えばよいのに対し、高水準な言語の場合はプログラミングした処理に加えて裏で自動的に処理が実行されるため処理の量が多くなるからです。
IoT開発においては、機械への指示を直接出せるC言語がコアな部分の開発で欠かせません。
複雑な処理においてはC++を使うこともあります。C++とはC言語にオブジェクト指向を加えた言語で、C言語との互換性があります。オブジェクト指向についてはJavaの項で解説していきます。

データの可視化にはPython

Pythonとは短いコードで簡潔にプログラムを書くことができるプログラミング言語です。機械学習を得意としており、IoT開発だけでなくAIなど様々な分野で利用されている注目度の高い言語です。他の言語と比べて文法が容易であり、コードの記述が簡潔になるため、初心者にも扱いやすいのが特徴です。コードが短いことによるメリットは多く、コードが早く書けること、エラーを見つけやすいこと、修正にも時間がかからないこと、引継ぎがしやすいことなど、時間を有効に使うことが可能になります。他にも専門的なライブラリが豊富なこともPythonの大きな特徴です。既存のライブラリを利用することで開発時間を大幅に短縮できるのです。

IoT開発においては、IoTを搭載したモノについたセンサーから取得したデータを処理して可視化するのに使われます。工場の機械にIoTをつけた場合、その機械の稼働率のデータを可視化することで効率化を図ることができます。また、MicroPythonという言語を使えば、C言語で書かれたプログラムをPythonで制御することも可能です。

様々な場面で用いられるJava

Javaとは応用力の高い言語として人気のある言語です。どのような環境でも使うことができ、システム開発からアプリケーションの開発、web開発においても活用されています。JavaはJVM(Java Virtual Machine)と呼ばれるJava仮想マシン上で動きます。そのためJava仮想マシンが動作する環境であればどこでも動作できるのです。Javaのもう一つの特徴として、オブジェクト指向であることが挙げられます。オブジェクト指向とは、物(オブジェクト)と物を組み合わせて一つのものを作り上げるという考え方です。既存のオブジェクトを利用することで開発を効率的に行うことが可能となります。

他にもJavaのメリットとしてセキュリティ面の高さが挙げられます。
IoT開発においては、IoTデバイスだけでなく、オペレーションシステムやインフラシステム、ネットワーク環境の構築においても使用されています。OSに依存しないため汎用性が高く、複数のOSを使った開発環境においても移植しやすいという特徴があります。既存のシステムにIoTシステムを乗せるというような場合にも、他の言語より対応しやすくなります。

必要な言語を把握してIoT開発に役立てよう

生活を豊かにするIoT製品は、これからもさらなる広がりを見せることでしょう。需要の高まるIoT開発に対して必要になる言語とは、C言語、Python、Javaの3言語です。さらにC++や頻度は低いもののアセンブリ言語が使われることもあります。それぞれの特徴やメリットを理解することで、よりよいIoT開発につなげることができるでしょう。

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