IoT温湿度センサーの導入を決める企業・店舗が増えています。
何かと話題に上がりがちなIoTセンサーですが、導入件数が増えていることにはどのような背景があるのでしょうか。
今回は、IoTセンサーを導入するメリットとともに、店舗・オフィスへの導入事例をまとめて紹介します。
IoT温湿度センサーとは
IoT温湿度センサーとは、IoT技術を融合させた温湿度センサーです。
温度と湿度をセンサーにより検知・測定できるため、空調に気を使いたい方、より快適な室内を維持したい方を中心に支持されています。
温湿度センサーのなかには家庭用のほか、業務用として製造されたものもあるため、目的や使用する部屋の広さなどに合わせて選びましょう。
なかでも「IoT温湿度センサー」は、IoT技術が融合されていることがその特徴です。
「IoT」とは「Internet of Things」の略称で、家電製品をはじめとしたモノにインターネット技術を組み合わせた技術を指します。
インターネットを組み込み電子機器でのアクセスを可能にしているため、精密なデータ収集、遠隔操作なども可能です。
そのため、IoT温湿度センサーは店舗やオフィスの環境を整えるほか、工場や農業・動物飼育など、より精密な温湿度の調整が必要なシーンでの導入も進んでいます。
IoT温湿度センサーを導入するメリット
IoT温湿度センサーを導入することには、主に3つのメリットが存在します。
以下で、IoT温湿度センサーの導入メリットについて詳しくご覧ください。
スマホや電子端末で簡単に操作できる
IoT温湿度センサーは、インターネットを経由しセンサーと電子機器を繋げて簡単に操作できます。
例えば、小型で導入が容易なものであれば、自宅や店舗に温湿度センサーを設置し、普段使っているスマートフォンと連動させ外出中でもセンサーが検知した温湿度を確認可能です。
また、検知したデータを蓄積しておけば、時間や季節による温湿度の推移も確認でき、より緻密なデータ管理が実現します。
センサーの組み合わせにより種類が豊富
温湿度センサーにはさまざまな種類があります。
温度センサー・湿度センサーの主な種類は、下記の通りです。
- 温度センサー：金属式・電気式・ガラス式
- 湿度センサー：電気式・伸縮式
そのほか、さまざまなセンサーの種類があります。
どのセンサーを選ぶかによって、センサーの精度・検知範囲・コストが異なるため、導入の際は目的に合った製品を選ぶことが大切です。
幅広い業種・目的に合わせた使い方ができる
センサーの種類が豊富なため、目的に合わせてさまざまな使い方ができることが、IoT温湿度センサーのメリットです。
例えば、精密機器であるパソコンを多く導入しているオフィスの場合、室内の温湿度は常に一定に保つことが望ましいでしょう。
一般的に、パソコンの適正湿度は20〜80%で、適正温度は5〜35度です。
ただ、何より気をつけたいのが室内の急激な温度変化で、これにより結露ができパソコンに水滴が付くと、ショートするリスクが高まります。
そのため、パソコンでの作業が中心の広いオフィスにIoT温湿度センサーを導入するなら、広範囲を検知できるもの、一定の温湿度の変化が見られると通知されるものを選ぶのが良いでしょう。
このように、インターネットを組み込むからこそ、IoT温湿度センサーはさまざまな用途・機能を組み入れられることが大きな魅力です。
IoT温湿度センサーの導入事例
IoT温湿度センサーを導入するオフィス・店舗は増加傾向にあります。
ここでは、IoT温湿度センサーの導入事例について2つご覧ください。
飲食店へのIoT温湿度センサーの導入事例
IoT温湿度センサーを導入する飲食店は増えています。
飲食店にとって、食品衛生を守るうえでキッチンや食材庫の温湿度管理は欠かせません。
小規模な飲食店であれば業務用冷蔵庫や冷凍庫で足りる場合もありますが、常温保存の食材をコンロや水道をはじめ、温湿度の変化が激しい場所の近くに置くことは得策ではないでしょう。
また、調理においても温湿度が味に影響を及ぼす場合もあるため、温湿度を正確に検知することは飲食店にとって重要です。
そこで、IoT温湿度センサーを飲食店やバックヤードに導入し、食材・調理の管理を徹底するオーナーが増えています。
同様の理由から、食品工場や農家・酪農家の倉庫でも、IoT温湿度センサーを導入する事例も多いです。
書庫へのIoT温湿度センサーの導入事例
紙は非常にデリケートで、温湿度の急激な変化が劣化に繋がる場合があります。
特に古書は温湿度の管理を徹底していなければ、劣化やカビにより貴重な本を駄目にしてしまうケースも少なくありません。
そこで、図書館や書店のなかには、書庫にIoT温湿度センサーを導入し、本の劣化を防いでいます。
歴史的に重大な価値がある本・高価な本を大切に扱うため、欠かせない管理方法だといえるでしょう。
管理は日時に関わらず常に行うべきもののため、IoT温湿度センサーを使い遠隔からでも常に管理できれば、コストを大幅に削減できます。
IoT温湿度センサーを導入して室内環境を整えましょう
IoT温湿度センサーは、インターネットを介して温度・湿度を遠隔地からいつでもチェックでき、多くの店舗・オフィスでの導入が進んでいます。
導入事例は飲食店やオフィスのほか、農業・酪農、書店、工場など幅広く、管理コストを削減するうえでもさまざまなメリットがあります。
ただ、規模が大きくなればなるほど、新たにIoT温湿度センサーを導入するコストが高くなることも事実です。
また温湿度をチェックできても、それを上手く活かせなければ意味がないため、導入の際は有効な活用方法も検討する必要があるでしょう。
IoT温湿度センサーを最大限活かせる方法を模索したうえで、導入を検討してみてください。
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