位置情報サービスとして、もっとも有名なのはGPSでしょう。GPSはデバイスを通じて、ユーザーの位置情報を追跡します。ビジネスシーンから介護、子供の見守りなど、幅広く使用されてきたサービスです。そして、IoTにおいてもGPSは重要な役割を果たします。この記事では、IoTとGPSの関係や、使用する側にもたらされるメリットを解説します。
IoTとは何か?GPSがどのように取り入れられているのかも紹介
そもそもIoTとは「Internet of Things」の略であり、「モノのインターネット」と呼ばれています。この段落では、IoTの概要とGPSとの関係を説明します。
さまざまなモノをインターネットにつなぐ
人間の生活圏、職場にあるさまざまなモノをインターネットにつなぐサービスがIoTです。IoTとは本来、インターネットにつなぐことを想定していなかった機械に適用される概念です。つまり、オフィス機器や家電、自動車などをインターネットにつなぐとき、IoTと呼ばれてきました。IoTの目的は、セキュリティやデータ収集、リモートワークなど多岐に及びます。そして、IoTの一環として、機械にGPSを装着するケースは少なくないのです。
GPSとIoT
専用の小型センサーを車両に取り付けて、位置情報を確認できるようにするシステムはよく知られています。さらに、携帯端末やドローン、電化製品などにGPSを搭載することも可能です。このことにより、機械を持っていたり、車を運転していたりする人間の位置情報が、第三者にもすぐ分かるようになりました。GPSは特別なセンサーを取り付けさえすれば、どのような機械にも使用できる技術です。そのため、ユーザーの需要に合わせて、日常生活やビジネスを問わず、多くの場面で活用されるようになってきました。
GPSのメリット!IoTはどのような便利さを提供してくれるのか
IoTによって、GPSを活用できるシーンは広がりました。以下、IoTとGPSが結びつくことにより、もたらされるメリットを解説します。
車両の追跡
長距離運送や宅配業務、送迎など、車両を使うビジネスでGPSは重宝されています。なぜなら、これらの業務では車両の位置情報が非常に大事だからです。運送業、宅配業では車両がどこを走っているのかが分からないと、目的地への到着時刻を予測できません。訪問や送迎サービスにお客から問い合わせがあったときも、どの車両が最寄りルートにあるかをチェックする必要があるでしょう。万が一、車両が道に迷ってしまったとしても、GPSがついていればオペレーターが正しく軌道修正できます。
子供やお年寄りの見守り
小型デバイスを持たせたり、携帯端末に取り付けたりする形で、GPSを使った「見守り」も行われてきました。特に、子供やお年寄りの安全確保には有効だといえます。子供をGPSで追跡すれば、保護者がどこにいても身の安全を確認できるでしょう。徘徊の恐れがある、要介護者のお年寄りの動向もGPSでチェックできます。
カメラにGPSを使うことも可能
写真や動画を収集するとき、GPSと組み合わせるパターンも増えてきました。GPSが内蔵されているカメラなら、撮影したときの日時のみならず、場所も記録されていきます。撮影場所を共有できるので、再び同じ素材が必要になった場合でもスムーズに手配できるのです。
IoTにおいてGPSはどのようにして取り付ける?
GPS機能のある製品を開発したいとき、どうすればいいのか疑問に思っている人も多いでしょう。以下、IoTにおける機械へのGPSの取り付け方について解説します。
デバイス内に取り付ける
多くの通信機器では、GPSが内蔵されてきました。機器の内部には「アンテナ」と呼ばれるパーツがあります。このアンテナにGPS機器を取り付ければ、第三者から追跡可能となります。
GPSセンサーを外側に取り付ける
自動車や家電では、GPSセンサーを外側に取り付けて追跡する方法が一般的です。車両であれば、シートやトランク周辺に、センサーをテープや磁石で固定してきました。この方法なら、後付けでセンサーを取り付けられます。センサーを内蔵するよりも、製造過程の手間がかからないでしょう。
Wi-Fiを使う
機械をWi-Fi受信可能にしていくことで、GPS機能を取り入れる方法もあります。Wi-Fiのアクセスポイントは日本全国無数にあるので、地域を問わずに追跡機能の利用ができるでしょう。家庭内でのWi-Fi普及率も高く、日常生活での見守り目的のGPSなら大きな問題はないといえます。
GPSで位置情報を追跡!IoT製品には大きな需要が見込める
IoTは位置情報を常に確認できるサービスとしても注目されています。GPSによる追跡は、データ収集や見守りに生かされてきました。そして、最初からGPSが搭載されているIoT製品の需要も高まっています。今後、IoT製品はますます一般化し、日常生活で当然のように使われていくでしょう。IoT製品の開発は大きな利益を見込めるビジネスだといえます。
コメント