人感センサーの作り方を解説!DIY-IoTでIoT開発してみよう

IoT(Internet of Things, モノのインターネット)とは、これまでインターネットに接続されていなかった機器を、ネットワークシステムにつなげ、機器同士で情報交換させる仕組みのことです。既存の機器のIoT化はさまざまな利便性が得られるため、近頃ではIoT機器を自分たちの手で開発するDIY-IoTにチャレンジする会社が増えています。今回は、身近なIoT製品として作られる事が多い「人感センサー」を通してIoT機器の作り方の手順について解説していきます。

目次

人感センサーとは?

人感センサーとは、人の動きを感知して反応するセンサー類のことを指します。人感センサーは身近なところで多く用いられている機器です。例えば、施設などのトイレには、水道・フタ・ジェットタオルなどに人感センサーがよく取り付けられています。また、情報の管理や取得に使うために、IoT化した人感センサーを用いるケースも珍しくありません。例えば、IoT化した人感センサーを用いれば、会議室などの入退室管理や施設の利用者数チェックなどが簡単にできます。

IoT製品化した人感センサーの作り方の手順

IoT化した人感センサーの作り方は、大別するとIoT化する機器の製作とIoTシステムの構築の2つの段階に分かれます。要件定義後にIoT化する機器を選定し、その後にIoTシステムの構築をスタートするとよいでしょう。以下で作り方の手順について解説します。

要件定義

最初に人感センサーを取り付けたIoTのシステムに求める性能や機能を決定します。同時に開発費用、人員数、開発時間も明らかにしておくようにしましょう。IoTによって何を達成したいのかを明確にすることで、求めるIoTシステムとでき上がったIoTシステムにギャップが発生しないようにします。

人感センサー機器(モジュール)の選定と制作

自分たちでIoT化した人感センサーを作るといっても、IC(集積回路)などすべてのパーツを自作するわけではありません。要件定義に合った既存の機器を選択するとよいでしょう。
人感センサーの端末機器は、センサー機器とインターネットに繋げられる制御機能を持つ機器とを結びつければ作成できます。センサー部分は感知したい情報に応じて、温度・赤外線・振動・音・においなど、さまざまな種類があるので使用目的に合致するものを選んでください。なお、Diy-IoTでは制御機能を持つ機器に「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」「UP Core(ユーピーコア)」「Banana PI(バナナパイ)」といったシングルボードコンピューターが用いられる事が多いです。

システム設計(外部・内部)とシステム構築

要件定義を元にしてIoTシステムの大枠(外部設計)を作ります。外部設計ではシステムに盛り込む要素や機能の洗い出しをし、ユーザー側のインターフェース部分を設計します。この段階では余分な機能が入り込まないようにするとよいでしょう。次にシステムの詳細(内部設計)に取り掛かります。内部設計では外部設計で決めた機能が実現できるように、システム内部に用いる機能や扱うデータの詳細を決定します。
外部・内部の設計が終わったら、実際にシステム構築を始めましょう。この段階では、内部設計という設計図を用いてプログラミングを開始します。また、同時にインターフェースの作成にも取り掛かりましょう。なお、IoTシステムの設計に使うプログラム言語にはPython・Java・C言語が用いられることが多いです。

テスト(単体・結合・総合・運用)

IoTシステムを構築したら、それをテストする段階に入ります。コードが目的通りに動いているかの確認だけでなく、要件定義で定めた内容に沿ったシステムになっているかも調べなければなりません。単独のコードやモジュールでのテスト(単体テスト)が終わったなら、それらを結合して動作させるテスト(結合テスト)をします。例えば、インターフェース上の画面の変化や、データ移行といった動作のテストです。結合テストが済んだなら、総合テストに入ります。
総合テストでは、インターネット上にシステムをつないで、アクセス速度や処理量などが適切かをチェックする段階です。ユーザーにとって使いやすいシステムになっているか確認しましょう。最後に運用テストをします。実際にシステムを運用してエラーや使い勝手などを調査します。

IoT化した人感センサーを作る際の注意点!自作できないときは?

IoT化した人感センサーを作る場合に注意しなければならないポイントが2つあります。1つ目が、適切なスキルを持った人員の確保です。ハードウエア・ソフトウエアともに手がけられる人材の確保が求められます。2つ目がセキュリティへの配慮です。IoT機器はインターネットに接続する性質上、情報漏洩のリスクが付きまといます。しかし、DIY-IoTのシステムは自作なので、IoTゲートウェイやネットセキュリティ対策も自分たちで行わなければなりません。もし自社開発が難しいのであれば、IoT機器の製作を委託するのもよい選択です。

委託を検討するなら「IoTBank」をおすすめします。「IoTBank」はIoT機器やシステムの受託開発をしている会社です。センサーからシステムまでワンストップで開発しています。小ロットからの受注や納品後の保守サポートにも対応しているので、安心してIoT機器の開発を任せられるでしょう。

DIY-IoTが難しいなら委託を検討してみよう!

人感センサーをIoT化すれば、さまざまな目的での利用が可能になります。作り方の手順では、最初に要件定義が必要です。次に、要件定義に基づき機器類を選定し、システム設計をします。システム構築を済ませたら最後にテストを済ませたら完成です。もし、IoT機器の開発に困っているなら「IoTBank」への委託がおすすめです。専門会社に相談すれば、自分たちでは見つけられなかったさまざまなソリューションの提案も期待できるでしょう。

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