ウェブシステム開発の基本!外注する際の注意点と作成期間は?

インターネットの発展に伴い、インターネット上で利用できるウェブシステムを活用できるようになりました。消費者が買い物やサービスを利用するためのものだけではなくなり、ビジネスのいろいろな場面でウェブシステムが活用されています。ウェブシステムを使うことでどのようなことができるようになるのか、確認していきましょう。

目次

ウェブシステムとは

ウェブシステムとは、インターネット上で利用することができるサービスやシステムのことを指します。インターネット環境があれば、手持ちのパソコンやスマートフォンから簡単に使うことができます。ウェブシステムは「クライアント」と「サーバ」から成り立っています。クライアントはサーバに対し何らかの要求を行います。具体的に言うと、ユーザーが使うパソコンやスマートフォンがクライアントに当たります。これに対し、サーバは、クライアントの要求に応じてサービスを提供します。クライアントが要求したことをサーバが受け取り、内容に応じてデータベースサーバから情報を引き出し、必要があれば加工して送信することで、クライアントにページが表示される、というのがウェブシステムの基本的な仕組みです。
ウェブシステムの具体例としては、「SaaS型業務システム」「ポータルサイト」「ECサイト」などが挙げられます。SaaSとはソフトウェアをクライアント側ではなく、サーバ側で稼働させる仕組みで、利用者はネットワーク経由でサービスを利用することができます。これによって勤怠管理や経費管理を行うことができるのです。ポータルサイトはいろいろな情報やコンテンツの入り口となるウェブサイトのことで、検索エンジンとしてだけではなく、コンテンツ閲覧にも使うことができます。ECサイトはインターネット上で商品を販売するためのウェブサイトのことです。お買い物サイトが代表例ですが、中にはBtoBに特化したECサイトも存在します。

内製と外注、それぞれの特徴

ウェブシステム開発の必要性が生じたとき、自社で開発を行う「内製」と、自社以外に開発を依頼する「外注」という二つの選択肢があります。内製の場合、社内のシステムエンジニアやITエンジニアに開発を指示することになります。内製する場合、そうした自社エンジニアの成長を促すことになる上、システム開発のノウハウが社内に蓄積し、企業としての力を底上げすることに繋がるでしょう。また、開発や運営のための情報伝達が容易で、仕様変更などもやりやすいです。反面開発に必要なエンジニアを揃えるには困難が伴います。闇雲にエンジニアを集めればいい訳ではありません。どんなシステムが欲しいのか、どのような形で構成するのかなどをはっきりさせなければ、集めるべき人材が分からないのです。また、開発が計画通りに行かない場合はコストを被る必要も生じます。
外注する場合、システム開発のための従業員を雇用する必要はなくなります。設備投資の必要もなく、スケジュールも希望通りに進むことが多いです。ただ、費用が高くなりがちなことには注意が必要です。内製外注問わず、システム開発には当然コストがかかりますが、両者を比較した場合外注の方がコストが高くなることが多いです。また、セキュリティリスクや、開発進捗のコントロールができない点がデメリットとして挙がることもあります。

外注の流れ

ウェブシステム開発を外注するとき、最も気を付けたいのが依頼者側と受注者側の認識のズレです。依頼者側は、どんなシステムがほしいのか、どういった目的でシステムを開発するのかはっきりさせた上で、それを文章にして受注者側に伝える必要があります。加えて、システム開発が必要になった経緯や背景についても伝えておくのがいいでしょう。ゴールがはっきりすることで、受注者側も定めるべき軸がしっかりし、その後の開発がスムーズに進むようになります。そのためには、担当者同士密にコミュニケーションを取ることが必要不可欠です。
ウェブシステムの開発期間は、要件定義やシステムの規模によって異なりますが、3ヶ月から1年ほどの期間が設定されることが多いです。依頼者側は発注して後はおまかせ、とせずに、具体的な開発の工程や使用されるテクノロジー、開発言語などを理解するようにしましょう。全て理解することは難しくても、最低限の知識を身につけることで担当者との意思疎通がスムーズになります。必要に応じてシステム構成図を見せてもらい、システム全体がどういう仕組みになっているのか把握しておくのもおすすめです。また、追加費用発生に備えて、予算は多めに用意しておくようにしましょう。

適した開発方法を選ぼう

ウェブシステム開発において、内製にするか外注にするかは慎重な判断が求められます。開発後の運用なども視野に入れて、自社に適した方法を取ることが大切です。どちらを選ぶにせよ、目的に合ったシステムを開発するには、開発担当とのコミュニケーションが必要不可欠になります。外注の場合疎かになりがちなので、積極的に意思疎通を行うようにしましょう。

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