iotの開発を検討する際には事例を参考にして成功しようと考える方が多いでしょう。近年では面白いiotの開発事例が増えてきていますが、どのような話題が上がっているのでしょうか。実際に開発する際には面白さだけに着目すれば良いとは限りません。この記事では将来性のある開発を進めることも視野に入れて具体的な事例を4つ紹介します。
面白いiotの事例について詳しく考察しよう
面白いiotを開発したいときには徹底して事例研究をするのが大切です。面白いと一言で言ってもさまざまなケースがあります。ある人にとっては面白いと感じても、他の人にはつまらないと思われてしまうものも稀ではありません。開発するメリットが大きいiotを考案するには成功事例の共通点を見極めるのが大切です。面白いiotとして成功しているケースは主に2つに分けられます。
話題性があってブランディングができる
面白ければ話題になるという流れは当然想定できるでしょう。話題性があるiotを開発することで国内外に知られるようになっているケースは多々あります。近年ではSNSによる情報拡散が活発になり、話題になれば広い範囲でブランディングをおこなえるメリットが生まれました。一発勝負であっても問題はなく、話題になって開発した企業のブランドが売れるようになればビジネスは成功できます。このような視点で面白さを追求すれば、話題の企業として世界中から注目されるようになる可能性もあります。
将来性も考慮して拡張性や展開性がある
iotを開発するからには、基盤となる製品を生み出して将来性のある事業を展開していきたいと考える場合もあるでしょう。このような視点で成功している事例も多数あります。将来性を考慮して開発されたiotが面白いと評されるのは、ニッチを埋めるような開発をしたときが多くなっています。特に拡張性や展開性があり、未熟で実用性には問題があったとしても、これから現場で使っていくことで課題解決の方向性が見えてくるような製品が注目されてきました。このようなシーンでもiotを使えるのかと驚かせつつ、社会や地域の役に立つような開発をすると面白いiotとして話題になります。
一発勝負として面白いiotの事例
話題性を重視して開発されたiotの事例として、MAMORIOとスマートコップがあります。どちらも実用性も考慮して生み出されていますが、発想の斬新さと時代の潮流にマッチしている点が評価されて話題になりました。それぞれの特徴を簡単に確認しておきましょう。
MAMORIO
MAMORIOはモノを失くさないようにするためのツールとして生み出されたiotです。スマホとの連携になっているタグで、貴重品に取り付けておくとスマホでいつどこで落としてしまったかをチェックできます。MAMORIOスポットも用意されていて、落とし物をMAMORIOスポットに誰かが届けてくれると通知が来る仕組みになっています。商業施設や駅などとの提携も進んでいて、うっかり落としてしまったモノを回収できるチャンスが広がる斬新なアイデアiotです。
スマートコップ
スマートコップは健康志向の現代に生まれた話題性の高いiotです。コップに注いだ飲み物の成分がわかるようになっているのが特徴で、スマホでどのような飲み物か、量はどのくらいかをチェックして記録も付けられます。カロリーや糖質量などもスマートコップに飲み物を注ぐだけでわかります。お酒のアルコール量も計測できるため、飲み過ぎ対策をするのにも有効活用できるツールです。
展開性があって面白いiot
今後の展開性があって活用範囲が広がっていくと期待される面白いiotも多数あります。その中でも新しいiotの開発検討をする上で、発想の根源にできるのがベジタリアとStreetlineです。どのような特徴があるiotなのかを簡単に見ていきましょう。
ベジタリア
ベジタリアは「NEXT GREEN REVOLUTION」を掲げるベジタリア株式会社によって開発された田畑の管理システムです。田んぼや畑で育てている作物の状態をスマホでチェックできるシステムになっています。農業従事者が減少する日本の大きな課題を解決するシステムとして将来性が高く、気象情報や栽培管理などもシステムに盛り込んで汎用性の高さを追求しているのが特徴です。本格的な農業だけでなく家庭菜園での活用の可能性もあって注目されています。ニッチの社会課題を解決できるiotとして参考になる事例でしょう。
Streetline
Streetlineは車社会のアメリカで生み出された駐車場の空き状況を確認できるiotです。リアルタイムで駐車場の空き情報がスマホアプリで確認できる仕組みになっています。とてもシンプルなiotではあるものの、駐車場だけでなく駐輪場やカーシェアリングなどへの展開もできる可能性を秘めています。一つの分野に特化して開発してシェアを獲得した後、展開できるテーマを狙って開発した成功例です。
面白いiotは成功事例に学んで考えよう
面白いiotには一発勝負で話題にするタイプのものと、将来的な活用や拡張も考慮したタイプのものがあります。どちらもiotの開発をする上では重要な参考になるので、成功事例を学ぶのは重要です。iotの開発企画を立てるときには目的を決めるのが大切です。その目的に応じて適切な事例を参考にすればきっと魅力的なiotを開発できるでしょう。
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